3月に入り、少しずつ暖かくなってきたと思ったら、職員室の空気が一変しました。そう、人事異動の内示が出る時期です。
私の経験上、この時期の職員室ほど、感情がうずまく場所はありません。異動してきたばかりで「私はないわ」と余裕を見せる人、逆に「絶対にない」と思っていたのに内示を受けてガックリ肩を落とす人。在校年数から覚悟していたけれど、やっぱり寂しさと不安がある人。
事前の面談で異動を希望していなかったのに異動になり、その場で退職を口にする先生や、校長室に直談判に行く先生もいます。
本当に、十人十色の光景が繰り広げられます。
そんな中で、私たち事務職員は、先生方よりも一足早く内示を受けることが多いです。
これがまた、試練の始まりです。
事務職員ならではの苦労
もし自分が異動になったら、そこからは残業の毎日を覚悟しなければなりません。
なぜなら、自分自身の異動準備と、学校全体の先生方の異動書類の作成が重なるからです。
書類の山に埋もれながら、退職する先生の書類不備に気づき、慌てて連絡を取る……なんてこともよくあります。
また、異動を希望していなかった先生の相談に乗ることも、事務職員の隠れた仕事です。
私は以前、異動が決まった先生から夜遅くに直接携帯に電話があり、「どうしたら異動しなくて済むか?」と泣きつかれたことがあります。
さすがに、内示をひっくり返す裏技なんて存在しません。
プライベートな時間を使ってカフェで待ち合わせ、ただただ先生の話をじっくり聞いて、心を落ち着かせてもらったこともあります。
中には、真顔で「今退職したら退職金はいくら出るか?」という質問を受けることも、珍しくありません。
そして、私たち事務職員自身も、今の学校に強い思い入れがある場合は、号泣してしまうこともあります。
来年度から本格的に進めようとしていた事務改善の根回しがすべて終わった、その矢先に異動が決まる。
これも、実によくある話です。
壮絶な引継ぎと4月の試練
事務職員が異動するとき、引継ぎは本当に大変です。
学年会計の業者への支払い、給食費や教材費の未納情報の引継ぎ、学校予算の執行状況、不登校児童生徒や就学援助を受けている児童生徒の情報……挙げればきりがありません。
3月中にすべて終わることは少なく、4月に入っても、前任校から事務処理についての質問の電話が毎日のようにかかってきます。
事務職員は基本的に1校に1人なので、激動の4月初旬、プレッシャーと引継ぎの電話でメンタルを崩してしまう人も、残念ながら耳にします。
パニックにならないための3つの対策
そうならないために、私が実践していることがあります。
まずは、4月用のデータファイルを作成することです。異動した先の学校で必要になる、ありとあらゆる事務処理のデータを一つにまとめ、すぐに取り出せるようにしておきます。
これで、パニックになるのを防ぎます。
次に、異動したては仕事が回らないのが当然だと、自分も周りも認識することです。
事前に、管理職やパートタイムの職員さんに手助けをお願いしておくのも、とても大切です。
そして最後に、仕事に優先順位をつけることです。
「明日やれるもの」と「今やるべき仕事」をきっちりと分け、明日できるものは明日に回す。
すべて完璧にこなそうとしないことが、心を保つ秘訣です。
計画を立てて無事に乗り切ろう
今週は、事務職員にとって一年で最も慌ただしく、まさに正念場の週です。
でも、焦る必要はありません。
自分ができることを一つずつ整理して、計画的に進めていきましょう。
この嵐を乗り越えれば、また新しい場所での挑戦が待っています。
事務職員としての誇りを持って、まずは今週を無事に乗り切りましょう。

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